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東京初進出!ENEOSマルチモビリティステーション 体験レポート

 ミライコラボ編集スタッフが、最新IoTやモビリティ活用施設に迫ります。
今回は、2023年2月2日に東京都世田谷区の駒澤大学駅付近に開設された「ENEOSマルチモビリティステーション」に行ってきました!
こちらはENEOSホールディングス株式会社が2020年1月に公表した「モビリティプラットフォーム構想」を実現した施設で、同社が出資している企業が提供しているマイクロモビリティサービスの全てを体験することができる場所となっています。

ENEOSマルチモビリティステーションとは?

 本施設ではラストワンマイルの移動における変革を目指し、複数の電動モビリティおよび電動二輪向けバッテリーのシェアリングサービスが提供されています。
シェアリングサービス対象として設置されているモビリティは以下の通りです。

  • 電動キックボード6台
  • 電動アシスト自転車6台
  • 電動スクーター6台(現在は法人利用のみ)
  • 電動小型自動車2台
  • 電動二輪バッテリー交換機1基(現在は法人利用のみ)

(電動キックボードシェアリングサービスを利用するミライコラボ編集スタッフ)

シェアリングサービスを利用するためのアプリは、事前にインストールしていなくても本ステーションにQRコードなどで案内があるので簡単にインストール&サービス利用開始できます。(※詳細はアプリ公式サイトなどをご確認ください。)

 また施設に利用されている建材は、ENEOSホールディングス株式会社のカーボンクレジット創出のプラットフォーム形成を目指し提携している愛媛県久万高原町の町有林を活用したCLT(Cross Laminated Timber(JASでは直交集成板))を用いており、同町内の森林の循環利用促進にも貢献しているそうです。

施設の屋根には太陽光パネルも設置されており、一部モビリティへの給電にも利用されているとのこと。(写真左上部)

開設の背景や今後の展望をインタビュー!

【開設の背景】

 現在、ENEOSホールディングス株式会社では2040年長期ビジョンの一つとして「低炭素・循環型社会への貢献」を掲げており、「街づくり」や「モビリティ」に関する事業創出を進めています。

(「ENEOSグループにおけるESG経営」より引用)
https://www.hd.eneos.co.jp/csr/meeting/pdf/esg_ex_20220308.pdf

そのようななかで電動モビリティを提供する企業とのコラボレーションも積極的に行っており、ラストワンマイルの移動における変革を目指して様々なモビリティシェアリングサービスを体験・利用できるステーションが開設されました。

【今後の展望】

 マルチモビリティステーションはこれまで埼玉県さいたま市などでも開設されていますが、東京都への超小型EVシェアのステーション開設は今回が初めてとなります。
そんなマルチモビリティの今後の展望を、ご担当の澤田様(ENEOSホールディングス株式会社)に伺いました!

(ミライコラボ編集部)
 超小型EVシェアのステーションは東京初進出になりますが、今回の設置場所(駒沢大学駅付近)が選ばれた背景と、今後の展望について教えて頂けますか。

(澤田様)
 「シェアサイクルや電動キックボード、小型EVなど徐々にマイクロモビリティのシェアリングは街で見かけるようになりましたが、電車やバスのように浸透しているとは言えません。マイクロモビリティのシェアリングを街のインフラとして当たり前に使ってもらうためには、多くの人に知ってもらう必要があると考え、ショーケースという位置づけで開所しました。
アクセスが良く、周辺にシェアサイクルやキックボードのステーションがあることから駒沢に設置する運びとなりました。利用ユーザー、用地提供者、オペレーターの理解を得ながら、事業を拡大していきたいと考えています。」

(ミライコラボ編集部)
 よりユーザーが利用しやすい運用の工夫として、例えばAIによる需給予測でのモビリティの再配置などを行われている他社サービスもありますが、今後マルチモビリティステーションがさらに増えていった際に、モビリティの配置管理やメンテナンスはどのようにしていく見込みでしょうか。

(澤田様)
 「現在、ステーション稼働率を元に充電器を設置するステーションを選定したり、ユーザーへのクーポン配布により返却場所を誘導したりしています。将来的にはビックデータを用いてオペレーションの効率化を図っていきたいと考えています。」

(ミライコラボ編集部)
 ありがとうございます。
電動アシスト自転車のシェアリングサービスは私自身も使うことがありますが、ちょっとした移動に便利な一方で、ステーションが近所になかったりするとなかなか生活の一部としては使いにくいと感じることもあります。今後このようなステーションが増えていけば、生活が便利になると同時に環境に優しい社会の実現にも近づきますね。

編集後記

 今回伺ったマルチモビリティステーションは駒澤大学駅から程近く、比較的人通りの多い場所に開設されていたことが印象的でした。将来利用者が増えた際には”駅前駐輪場”の延長のようなかたちで使われるシーンが自然とイメージできました。
私たちの生活のなかに少しずつ馴染み始めているマイクロモビリティのシェアリングサービス、より多くの人がその便利さを実感しながら脱炭素社会が形作られていく未来が期待されます。

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